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高円宮賜杯第32回全日本学童軟式野球大会を終えて6

 
おおせき 2012-08-24 15:11:04
〜つづき6
ベンチ裏控室に入り、現地点で負けている常磐軟式野球スポーツ少年団(福島県代表)のベンチの様子を感じる。嫌が負うにも緊張が伝わる。追い上げてる、前年覇者(長曽根ストロングス)を追い詰めてる、福島を応援したくなる。我がチームのコーチは鏡の前で素振りを始める(代打の準備か?シートノックの準備か?)じっとしていられない張りつめた雰囲気、決着がつく、前年覇者は強かった。何となく嫌なムードのベンチに入り準備へバッテリーはすでにあちこちが痛くなり始め万全ではない、湿布や痛み止めでごまかしながらの出場、徐々に伝わる緊張、コーチのノックもいつも通りではない。
プレーボール、相手も緊張のためかミスが出る、4点もらう、さらに勘違いし始める。その裏から思い知らされる。ファーボール、エラーでの出塁を確実に得点につなげてくる、勝っている気がしない、作戦が高度で我がチームの選手は戸惑う、5回2点差、ピッチャーは故障明けなので玉数を考慮して交代、(監督も子供たちの体力の限界を超えさせてまで勝ちにはと)ここまで2試合登板のピッチャーは初日の滑るマウンドで左脇腹痛と肩の張り、いきなり出塁を許す、守備もバタつく中であっという間の逆転、1回戦の逆転劇を願い選手たちに激を飛ばす、打てない、凄い球では無いけどうまく打ち取られる。最後のバッターはキャプテン、足に当たりファールをアピールするもフェア判定、後味の悪い終わり方だ。みんなは緊張からの解放と悔しさで号泣、キャプテンは最後まで首をかしげ泣くに泣けず、皆の肩をたたきながら慰めベンチを後にする。勝てたよな?でも終わった瞬間は、もうこれでいい、十分だ、子供も大人もいろんな疲れからそういう気持ちになった。
今考えると、準備段階から初出場ということもあり全国優勝、全国制覇、という言葉は恐れ多くて口にできず、一つか二つ勝てればという気持ちで入って行った。冷静な判断ではあるが間違っていた気がする。確かに全国大会出場チームには高校野球ほどではないが、才能ある子供たちを集めてチーム編成してくるチームも多くみられる。それをも倒して全国優勝、全国制覇を狙いますと言わなければならなかったのでは?と後悔している。
県大会まではそうだった。何の根拠もないが優勝するものだと勝手に決め込んで動いた。・・・・7へつづく

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