まもなく3月。
あと1カ月余りで私にとって一番うれしい日でもあり、つらい別れの日でもある「卒団」の日がやってきます。
一人ひとりが長い野球人生の第一歩をこの長原キッドで歩み出し、夢に向かって走り続けた子どもたちが、一つの節目を迎えようとしています。
この始まりの何年かで子どもたちは、ルール・礼儀・責任感・仲間を思う気持ち・精神力etc.、今後の野球人生にとって大切なものを身につけようと頑張ってきました。
今、卒団を前に子どもたちは、どのように感じているんでしょうか。
毎週のように試合に追い立てられ、勝つことよりも全力を出し切ることが大切なんだと教わりながらも失敗をすれば怒鳴られた日々、技術が進歩しないがために試合にも出られなかった悔しい想い出・・・・。
みんなと一緒にキャンプに行ったり、遠征試合で楽しい想い出を刻んだ日々。
卒団にあたり、子ども達の脳裏にはいろんな思いが駆け巡っているんでしょうが、このチームに入団して本当に良かった。みんなと一緒に野球を楽しくできてよかったと言えるような想い出づくりが出来たんでしょうか。
我々指導者は、時には勝負にこだわってしまい、こどもたちにとって本当に大事なものを見失っていないんだろうか・・・。
毎年のことなんですが、この時期になれば考えさせられることばかりです。
今私は、こどもたち今日までの日々を振り返り、16人(一人ひとり別々)に贈る卒部証書の案文を考えています。
入団したころのあどけなさや不安そうな表情・やんちゃ丸出しの子、体力がなくて大丈夫かな、いろんな子どもたちがいましたが、卒部を前にしてそれぞれがたくましく成長してくれたことを今は誇りに思っています。
卒部までいよいよあとわずか、事故のないよう元気に過ごしたいものです。
そして1ヶ月後、彼らがキッドで育ったことへの結論を下します。 |