2012年9月23日、高石会長杯にて、三宝フューチャーズさんとの対戦でした。初回の最初の守備、スターティングメンバーを見て、目がクギ付けになりました。なんと、最高学年6年生の公式戦に、入団して間もない西浦くんがレフトに入っていました。まだ、野球を初めて間がない、最近やっとキャッチボールも上手になってきて、野球を好きになり始めたという印象の少年です。
この夏の猛暑での練習に頑張って耐えて、人の話をしっかりと聞いて、言われたことには実直に行動する素直な少年です。
そんな西浦くんの所に、レフトフライが飛んできました。ボールを怖がらず、ミスを恐れず、ボールに向かっていく彼ですが、初めての公式戦、ましてやスタメン、緊張していたでしょう。おそらく足も震えていたに違いありません。結果はグラブをかすめ、彼の頭上を超えていきました。いったいどんな心境だったのでしょうか?
その後、西浦くんは、ライトを守り、相手に先取点を取られまいとチームも緊迫した状況下、またまた、西浦くんの所にボールはやってきました。
相手打者の打球はサードゴロ。普通で行けばアウトになるところですが、サード悪送球とファーストエラーでボールはファースト側デットラインに向けてコロコロと。驚いたのは次の瞬間でした。
野球を初めて間もない少年が、ナイスカバー。おそらくサードがファーストへ送球すると同時にカバーへ。
もっと驚いたのは、ボールキャッチ後のホームへのスローイングでした。
結果は相手チームの先取点にて、ランナー二者生還で残念な結果となってしまいましたが、今の結果だけが全てではなく、来年の彼を、将来の彼を不思議と想像してしまいました。と同時に、ミスをしたあとでの果敢なプレーに胸が熱くなりました。
「協力する」「助け合う」そこにも野球を通じての学びがあり、垣間見れたこと。至福の時でした。
そんな場面にこれからもたくさん出会えるよう、子供たちと共にがんばっていきたいです。 |