■視界は最高、でも…な記者席
12球団の本拠地で唯一、ドームではない球場ながら
室外に記者席が設けられているのも特徴の一つだ。
バックネット後方にあって視界を遮るものはなく
雨からは巨大な銀傘が守ってくれる。
プロ野球担当記者の間でも、この眺望は「グラウンドが一目瞭然」と評判が高い。
ただ、室外ゆえに「春の選抜」が開催される3月は寒風にさらされ
「夏の甲子園」の8月は汗が止まらぬ蒸し暑さ。
地方の支局から駆けつけた1年生記者がアルプス取材を終え
首にタオルを巻きながら汗だくで原稿と格闘する姿は、もはや風物詩になっている。
一時期、記者席の室内化が検討されたこともあったというが
「球児がグラウンドで戦っているのに、記者ばかり涼しい場所で取材するのか」と
いった声もあり、お蔵入りになったのだとか。 |