先週の練習試合での出来事。
序盤からうちのエラーが重なり、大量失点。
この試合、子供たちがどうするのか、じっと様子を伺っていました。
「元気がないなぁ〜」
いつ、だれが、この雰囲気を打破してくれるのか?イライラしながらじっと黙って待ち続けていました。
大量得点差のまま、我がチームの最終回の攻撃。
最終回に入り、
私は子供達に、言葉をかけました。
「みんな、もうこの試合負けやと思っている子は俺へんやろうな」
「もしそう思っていいるなら、ベンチから出なさい」
「最後の最後まで、諦めたらあかん」
「コーチは絶対逆転出来ると信じている」(本気)
「本当にそう思っている子だけ、ベンチに残って、しっかり仲間のために応援しよう!」
いつも休まずに練習に来ているしょうへいとまなき。
そんな二人に日頃の成果の試す、発表のチャンスがやって来ました。
「全員野球。果敢にチャレンジ!!」
2アウトランナーなし、代打は一年生のまなき。
仲間たちの大声援の中、バッターボックスへ。
「お願いします」
彼の「お願いします」は、IBPの中で一番素晴らしい挨拶です。あんな挨拶をする子供を今まで見たことがありません。結果は背中へのデットボール。彼は1塁まで全力疾走でした。これまた素晴らしい!!
次の打者は、代打しょうへい。
しょうへいは打つ気満々でバッターボックスに入りました。
ところが、一塁ランナーまなきが牽制アウト・・・
しょうへいは「打ちたかったのに・・・」と泣きながらベンチに帰ってきました。
泣いているしょうへいに、仲間たちは声をかけ、しょうへいを囲んで慰め、励ましていました。
心打たれたシーンです。仲間っていいな〜。みんな優しいなぁ〜。
複雑な顔をしている牽制アウトのまなきに、
「今度ランナーに出たときは、しょうへいがあんなに悲しまないように、アウトにならないように練習しないとあなんな」と伝えました。
対戦相手に、「試合で負けても、元気で負けない」子供達は実践してくれました。
しょうへいとまなき、いつも練習試合でお兄ちゃん達のために応援してくれています。
お兄ちゃん達はそんな二人に、どんなことがしてあげられるのか?
答へは教えません。お兄ちゃん達にヒントはあげたいと思います。 |