公式戦にて、スタメン予定の選手がスパイクを忘れました。
スタメンでない選手のスパイクを貸してあげることに・・・
どういった経緯でそのようになったのか・・・
スパイクを貸してあげた選手の野球ノートには、こう綴ってありました。
「悔しい・・・」
スパイクを貸さなければ、自分が代打で試合に出れるかもしれない・・・
その選手はほとんど休まず練習に顔を出します。
彼のスイングを見れば、平日もコツコツと努力していることが伺えます。そんな彼の努力が報われないかもしれない状況に、私も胸を痛めました。
「いつでも試合に出られるように・・・」
彼の『心の準備』は毎試合、整っているはずです。
そんな彼は、きっと忘れ物などしません。私はそう思います。
そんな彼の「悔しい・・・」は仲間に伝わっているのでしょうか?親御様に伝わっているのでしょうか?
私は彼の文章を何度も読み直し、涙しました。
孤独だったはずです。親に心配かけまいと・・・
どんな気持ちだったのか、仲間の輪を乱さないために・・・
ノートの最後に
「でも試合に勝てて良かった」と書いてありました。
そんな優しい彼に、頑張る彼に、野球の神様は必ずチャンスを贈り届けてくれます。
先週のバッティング練習
彼の打順の際、私は自身の最高級を持って、彼のスイングに目を向けました。
多くを言わず、今日も一点だけ・・・
最後の一球、見事なレフト前ヒット・・・(涙)✖(涙)
私が今まで彼を見続けていた中で、最高の打球でした(嬉)
一塁まで全力疾走した彼に、
「次は公式戦での初ヒットをコーチは待っています」とグランド全員に聞こえるように叫びました。
16番目・・・
試合は15人の選手表の書かれたメンバーしか出れません。
彼がいつも支える仲間たちが、そんなチャンスを与えてあげてください。
そんなことをやってのけるチームに、野球の神様は、必ず大きな大きなご褒美を与えてくれます。
仲間たちがひとつになるために・・・
16人に宿題を出しました。 |