強豪チームとの公式戦での出来事。
先攻の相手チームに対し、我がチームのピッチャーの立ち上がりが今一つ、そして不運なエラーが度重なり、
一回の表に6失点。緩急を巧みに使い分ける技巧派好投ピッチャーに対し6点のビハインドは・・・。
試合で負けても、元気で負けない!仲間を信じる気持ちで負けない!最後の最後まで、全力を尽くし、その結果が負けであったとしても、その負けを次に生かすために・・・
毎回のIBPの攻撃時に、私は子供達に言い続けました。「このイニングで逆転しよう!」
IBPの攻撃が三者凡退で終わった次の回の攻撃時も「このイニングで逆転しよう!」
子供達を信じて、最後まであきらめなければ、勝利を手に掴むことがでる。今までもそんな不思議な体験を多くしていきました。「絶対こいつらはやってくれるはず!」私自身、その思いに迷いはありませんでした。
「子供達を信じて!」Iコーチも同じ思いであったと思います。
もう勝てないかもしれないといった子供達の雰囲気を察したIコーチが、子供達に言い放ちました。
「下を向くな!」一喝でした。あきらめかけていた子供達の表情が一変したのを、私は見逃しませんでした。
そこから中盤に2点3点と取返し、仲間の愛のこもった声援を受けた小さな戦士たちは、好投ピッチャーから打ちまくり、追加点は取られたものの、終盤で追いつき、7対7の抽選。5−4で見事次戦へと駒を進めることができました。
「今日の試合楽しかった人手を挙げて」
子供達は全員手を挙げてくれました。
「試合では必ずと言っていいほどミスはおきてしまうもので、本当に強いチームっていうのは、そのミスを取り返すことのできるチームなんや。誰かのミスを、大好きな君たちの仲間たちが取り返す。大好きな仲間達を信じて・・・
だから一緒に野球を楽しめているこの仲間達をもっともっと大好きになることで、君たちはきっともっともっと強くなれるよ」と伝えました。
全力を尽くすことがいかに楽しいか。
仲間と力を合わせることはいかに楽しいか。
そしてそのシナジーで「勝ち」を手にすることはいかに気持ちいいか。
たとえ「負け」だったとしても「悔しい」という気持ちは、全力でなければ得られない貴重な経験です。
子供達にそんな経験は教えられませんが、そんなことを伝える方法は、これからも探し続けていこうと思います。まだまだ勉強・・・(-_-;) |