ある卒団生が練習に顔を出しました。
その彼は今中学の3年生で中学野球部のキャプテンを務めています。
その彼は以前に、監督に相談に来たことがありました。
相談内容はわかりませんでしたが、おそらくキャプテンとしてどうチームをまとめていけばいいのか?
だったのではないかと想像されます。
彼が練習に顔を出したその日、お目当ての監督かあいにく公式戦帯同のため、グラウンドにはおらず、
私がBクラスを見てりました。
「監督はいないけどどうしよう」
そんな彼の不安を一掃しようと、私は彼にいろいろと現役生のためにお願いをしました。
バッティングピッチャーを、またはキャッチャーを、内野の守備をと・・・
彼は熱心に子供達に指導をしてくれました。
小学校時代の彼を思い起こせば、今目の前にある光景が、どれだけあり得ないことか・・・
私は嬉しくてたまりませんでした。
時折子供たちを集めては、いろんな話をする中、いつもと同じように子供達に
「一生懸命・全力は楽しい」「野球って楽しい」「仲間って素晴らしい」
を子供達に伝えると同時に、卒団生の彼に伝わるように・・・
私は監督ほど、彼に立派なアドバイスはできません。
彼に相談されたわけでもなく、彼にアドバイスを求められたわけでもなく・・・
ただ、野球の楽しさなら、素晴らしさなら、苦しんでいる彼に少しくらい伝えることができるかもしれません。
ゆうだい、頑張ってください。
君の思いは、いつか君のためになりえるはずです。
思い描いた通りにはならないかもしれませんが、
姿かたちを変え、すべて君のもとに返ってきます。
また一緒に野球を楽しもうね。
いつでも待っています |