夢の甲子園まであともう一歩・・・
そんな高校球児たちを見に、舞洲スタジアムに行ってきました。
試合前の、グラウンド内でのボール回し、そしてシートノック。
それはまさに「芸術」と言っていいほどの素晴らしいものでした。
野球に携わる方なら、誰しもがそう感じるはずです。球児たちの「体」「頭」「心」の準備がスタンドにいる観客まで伝わっています。
準決勝の桐蔭戦。まさに決戦でした。バックネット裏には、おそらくたくさんの野球関係者の方が来ていたはずです。各強豪校の偵察やスカウター。そんな会話まで耳に入ってきました。
さて試合はというと、当たり前のように素晴らしい内容の、素晴らしい試合でした。
全力プレー・全力疾走・仲間への声掛けや声援・・・
球児たちの「勝ちたい」という思いの「気」と「気」のぶつかり合い。
でも私が一番目を奪われたのが、実際にグランドでプレーしている選手(グランドプレヤー)ではなく、
控え選手(ベンチプレヤー)でした。
仲間のために・・・
口で言うのは簡単です。グランドプレーヤーが塁間を全力疾走するのは当たり前なのかもしれませんが、
ヒットで出塁したバッターのプロテクターを外しにいったり、
自打球が当たったバッターにコールドスプレーを持って行ったり、
そいいったベンチプレーヤーまでもが、グラウンドで全力疾走。
彼らから醸し出された雰囲気から、強要ではなく、イヤイヤでなく、
本当に「仲間のために」・・・
まさにそれを球児たちが実践していることに、私は感動すら覚えました。
そしてベンチにさえ入ることのできなかったスタンドプレヤー。
全力で仲間たちを信じ、「声援」でグラウンドの仲間たちに力を与えていました。
IBPを巣立った子供達の中にも、今年、甲子園を目指す、たくさんの高校球児が生まれました。
チームでの背番号を付けてレギュラーを勝ち取り、グランドでプレーする。
親としてはぜひそうあってほしい。そう願わずにはいられないのでしょうが、
試合観戦後に、私は改めて思いました。
きれいごとに聞こえるかもしれませんが、
背番号を付ける以上に、人として大切な何かを、野球から学んでほしい・・・
私の息子も今年、おかげさまで高校球児となりました。
野球を「好き」でいさせてくれた「仲間達」や多くの方々に感謝を忘れず、
これからも「自分磨き」は継続です。 |