どうすればうまくいくのかな?
子供たちが主体的に考えることが一番大切ですね。
例えば走塁。
ある意味、野球は点の取り合いなんで、塁に出れば、一つでも前の塁に進むことが大事です。
盗塁、大人に言われてリードの距離をとり、サインがでたから盗塁。果たしてそれが正解でしょうか?
自分で先の塁に行くためにはどうすればいいのかを考えてほしいものです。
人より多くを観察した子供が、人より多くの塁を盗めるはずです。
かつて対戦したチームで、ランナー3塁の場面、投球後のキャッチャーからピッチャーへの返球のタイミングで、ホームスチールを決めた対戦相手の選手がいました。
その選手の観察は、仲間をも上回り、大人をも上回っていました。
バッテリー間の返球のタイミングをつぶさに観察し、自信を持って、勇気を持ってのチャレンジであったはずです。
間違いなくベンチからのサインではなかったはずで、我がチームは度肝を抜かれ、相手チームにも嬉しい誤算だったはずです。
ふつう、ホームスチールなんて、誰が想像・予想できたでしょう。
その子は主体的に・・・
ナイスプレー!
ナイスチャレンジ!
まさに敵ながらあっぱれでした。もう5年も前の出来事ですが、今でもそのシーンが私の胸を揺さぶります。
大人はこうすれば、「大丈夫」の引き出しをたくさん持っています。
私たち大人も多くの失敗を繰り返し、その度に同じ失敗を繰り返さないよう努力してきました。
たくさんの失敗があったからこそ、「大丈夫」の引き出しがそれだけ増えましたよね。
正解をいきなり子供に教えて、ことをさせるより、
ヒントを与えて、子供達自身に「考えさせること」が一番大切だと思います。
「考える時間」は子供の頭と心に事の浸透感を深めます。
子供たちに投げかけます。
「どうやれば、どうすれば、うまくいきますか?」
子供たちは積極的に手を上げてくれるんです。
教えすぎない教え方、主体的に考え、ヒントを与え、失敗を成功の肥やしに・・・ |