大阪強豪NO1のうたごえ高いチームとの練習試合。
さすが選手たちの自信みなぎる雰囲気・・・。
うちのエースピッチャーのこうだい。
先発でしたが、ストライクがほとんど入らず、2回で降板。
ファーボールを出すたびに、ベンチをみます。
「ごめんなさい」なのか?
「どうしらたいいの」なのか?
「交代したくないです」なのか?
心優しいこうだいは、自信が少しくらい肩が痛くたって、少しくらい肘が痛くたって、
仲間たちのために・・・
そんな心優しい彼は、半年前、故障のため、ノースローの時期を乗り越え、やっと最近投球し始めた矢先のこの練習試合。
子供達の「はい!」を私は真には受けません。
子供達の「大丈夫です!」を私は真に受けません。
彼の試合中のピッチングを見れば、明らか以前とは違う腕の振り。表情、気迫・・・
「もしかしたら、また痛みが再発し、腕が振れないのを我慢して投げているのではないか?」
いや
「久々の強豪チームとの対戦に緊張して腕が振れないのではないか?」
私は前者を選択しました。
試合終了後、彼の横に寄り添い、彼の肩に手を回し、彼に尋ねました。
私「どこも痛くはない?」 「いつもと投げ方が違って見えたからそうかなぁ〜と思って」
こうだい「大丈夫です。どこも痛くないです」
私「もし痛みがあったんやったら、すぐにコーチに言ってな。コーチは、中学や高校でベストピッチングをしているこうだいを楽しみにしてるんやで。気持ちはわかるけど、小学校の試合で無理して将来投げれなくなったらいややから・・・」
こうだい「本当に痛くないです」
一緒に歩きながら、
彼が涙を流し始めました。
彼の本当の気持ちはわかりません。
もしかしたら、彼を追い込んでしまって泣かせたのかもしれません。
答えは彼の心の中にだけあります。
目先の結果を追い求めず過ぎるがため、故障し大事な野球を捨てないといけない、
そんな悲しい物語が、きっとたくさんあるはずです。
こうだいの夢は何ですか?
今度、聞いてみようかと思います。 |