初めての公式戦審判。
緊張の1塁審。
父は頑張ります。
そんな第2話。
試合は進み
2回の表、我がチームの守備の時。
エラーと四球でランナーをためてしまい
そのあとのエラーで追加点を与えてしまいます。
ヒットを打たれた訳ではないのに
失点してしまいます。
むぅ、もどかしいです。
いつもなら選手たちに声をかけるところですが
今の自分は1塁の塁審です。審判です。
両チームに公平でなければいけません。
それどころか、審判は目立ってはいけません。
そんなとき、ライトに高い打球があがりました。
快晴の青空に新しい「J球」が浮いて見えます。
(今年から少年軟式野球のボールはJ球になりました)
1塁審の位置からライトの捕球が見やすい場所まで駆け足で移動します。
ライトの選手はあっさりと捕球します。
「キャッチ!」大きな声でジャッジします。
そう、自分の息子のプレーをジャッジしたのです。
人生で初めて。
息子がチームに入ったばかりのころ
審判部長に言われました。
審判は、子供たちのプレーを一番近くで見られる特権がある、ってことを。
ぜひ、この特権を経験してみてほしいと。そうすれば、またやりたくなります。必ず。
そんな、ことを思い出しました。
まー、そのあとに
ライトのフライを後逸してボールデッドで2ベースにしてしまい
追加点を献上したのも
うちの愚息なんですけどね。
<つづく> |