5年前、ある小学1年生の2人が入団してくれました。
最初はたったの2人で始まった学年でしたが、六年生になった2人には、10人の仲間達ができました。
彼らの土日祝は、殆どといってもいいほど仲間達との野球に費やされ、野球以外の仲間達との思い出もたくさん作ってきたはずです。
そんな二人が、京セラドームで行われたプロ野球公式戦にて、始球式を行うこととなりました。
その父が私に、
「監督、覚えているのかな?2人が入団したての一年生の時に、大きくなったらプロ野球の始球式をさせてあげるって言ってたこと・・・」
お節介な私は、監督に聞いてみたんですね。
「5年前、監督が、2人に大きくなったら始球式をさせてあげるって、おっしゃったことを覚えておられますか?」
監督のお返事は・・・
愚問でしょう!と言わんばかりの一喝でした💦
「当たり前でしょう!!」
愛情の深さに、私は鳥肌が立ちました。
自分の子でも、5年も前の約束なんて覚えてもいないのに・・・
その始球式、ピッチャーの投球はワンバンドにて、キャッチャーはボールを綺麗な後逸・・・
2人自身と、そして仲間達の記憶に残るであろうその始球式に、頑張ってきた二人への、野球の神様からのはからい、贈り物なんだろうなって思ってしまいました。
小さな約束ほど大切に・・・
昔にそんなことを言われたことを思い出しました。
小さな約束でしたが、大きな愛がいっぱい詰まった約束・・・
そんなあなたに、私もなりたい・・・
そう思わずにはいられませんでした。 |