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ルールクイズ１７♪（振り逃げ）

 　
2008-09-12 09:17:18
次のうち、振り逃げが可能なのは何番でしょう？
①１アウト１塁。第３ストライク目を見逃し。キャッチャーはボールをミットに当てるが捕球できず、地面にボールが転がっています。
②０アウト２・３塁。第３ストライク目をバントの構えから、「ボールだ！」と思い、バットを引くが、判定はストライク。しかし、キャッチャーはスクイズと勘違いし、慌ててしまい、ボールを捕球できず、ボールがキャッチャーのプロテクターに当たり、はねかえってピッチャー方向に転がっています。
③２アウト１塁。第３ストライク目を思いっきり空振。キャッチャーは捕球できず、ボールは転がっています。
④０アウトランナー無し。第３ストライク目を空振。キャッチャーは投球がワンバウンドしたにもかかわらず、ナイスキャッチでミットにボールが収まっています。
⑤０アウト３塁。２ストライク１ボールからサインはスクイズ。バッターはバントを試みましたが、投球がワンバウンドでスクイズ失敗。捕手はボールをプロテクターで止めました。３塁走者はスクイズでしたので、ホームに向って走ってきます。

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答え
②③④⑤
説明
「振り逃げ」と言いますが、③ストライク目を見逃しの場合でも「振り逃げ」はできます。振り逃げとは、第３ストライク目をキャッチャーが「正規に捕球」できなかった（しなかった）場合に認められます。
原始の野球では、バッターが三振（見逃し・空振に関係なく）しても、全てキャッチャーがボールを１塁に投げて、打者走者を１塁でフォースアウトにしないと打者はアウトにならなかったそうです。
で、振り逃げというルールは、「第３ストライク目をキャッチャーがちゃんと（正規に）捕球すれば、普通アウトやん！じゃあ、キャッチャーがちゃんと捕球したら、その時点でアウトにしよう！」というルールの変更があり、３ストライク目をキャッチャーが正規に捕球しなかった時だけは、元の様に「１塁まで打者が早く到達すればセーフ」というルールが残って、今の振り逃げというルールが完成したそうです。

捕手の「正規に捕球」とは、直接捕手のミットによって受け止められる事を指します。
①低目のボール気味の球が、地面にバウンドしてからキャッチャーのミットに収まった場合
②キャッチャーのミット以外の身体のどこか（プロテクターやマスクなども含む）に当たってからミットで捕球した場合
③ミットに当たったが、弾いて地面に落ちた場合
等々の場合は、「正規に捕球した」とみなされず、振り逃げの権利が発生します。

また、振り逃げができる場面とできない場面があります。
これは、守備側の悪意をもったズルイプレーを防止し、攻撃側を保護する為の設定です。
１アウトでランナーが１塁にいた場合、キャッチャーが３ストライク目をわざと捕球しなかった場合を考えてみて下さい。
打者には振り逃げの権利がありますので、１塁に行こうとします。そうすると、１塁のランナーは、２塁に行かないとアウトになってしまいます。そこで、捕手が、わざとボールを落として、すぐ２塁に送球し、１塁にボールを転送すれば、ゲッツーが完成してしまいます。こういうズルイプレーを防止する為に、
①０・１アウト
②ランナーが１塁か１・２塁か満塁
という２つの要素を満たした状況では、振り逃げは認めないことになっています。
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