宮城県自治会館
ロイヤル フィリップス エレクトロニクスのヘルスケア部門が一般市民にAEDの普及と利用促進および質の高い心肺蘇生法(CPR)の啓発を 目的として2009年9月から立ち上げた社会活動。(日本での活動は2011年2月から)主な活動は
この「Save Lives」プロジェクトと健全な子供の育成を掲げるポップアスリートの「ProtectKidsProject」が手を組んで、被災した地域のスポーツ少年団にAEDを届けるプロモーションを行いました。
またこの企画の背景には、プロ野球 横浜DeNAベイスターズのピッチャー江尻慎太郎選手の存在なくして語る事はできません。
江尻選手は約2年半前、突然の心肺停止が原因で、大学時代の友人を失うという経験をされています。もしもその時近くにAEDが有れば助かったのではないか、という出来事をきっかけに、AED普及の必要性に興味を持たれ、メーカーである株式会社フィリッ
プスエレクトロニクスジャパンに相談をされました。
ちょうど「Save Lives」というプロジェクトが立ち上がり、啓発活動を行っているとのことから、パートナーとして一緒にその普及活動を行なっていこうという事になりました。そして時をほぼ同じくして起きた東日本大震災。この震災により被災地では多くの設置済みAEDが失われてしまったということを知った江尻選手は、被災地にAEDを寄贈し一つでも多くの命が救われればと考え、今回のプロジェクトの第一歩踏み出したのです。
江尻選手はこうも考えます。
「私たちのいるプロスポーツの現場よりも、少年野球始め少年スポーツの現場の方が、AEDをはじめとする医療機器は不足しがちです。子供達が、明日のプロスポーツ選手を夢見て、安心して思いっきり活動できる現場を提供するということ、それに少しでも貢
献できる事が、私たちプロスポーツ選手の使命であり、喜ぶべき事ではないかと。」そのような使命感を持った江尻選手はセットアッパーとして2011年のシーズンで一軍登板10試合につき1台のAEDを寄贈する、という目標を立てられました。結果、オールスターにも初選出された今シーズン、中盤体調を崩しながらも昨年を上回る65試合の登板を果たし、6台のAED贈呈をすることになりました。今回はそのうちの3台を被害の大きかった、江尻選手の生まれ故郷でもある宮城県に寄贈する事になりました。